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トランクルームを借りるまでの流れと方法

部屋に収納しきれない荷物や、シーズンオフのもの、趣味のアイテムなどを保管するのに便利なトランクルーム。

近年は新しくオープンするトランクルームも増えており、さまざまな広さ、種類の中から自分にぴったりのタイプを選ぶことができます。

しかし、トランクルームをすぐに使いたいと思っても、実際の利用までには時間がかかることがあります。

今回は、トランクルームを借りるまでの流れや、契約時に必要なもの、注意点などについてご紹介します。

トランクルームとは

トランクルームとは、荷物を収納・保管できる倉庫や施設、あるいはサービスそのもののことです。

欧米では広く普及しており、セルフストレージ、パーソナルストレージと呼ばれています。

個人・法人を問わず利用でき、衣類や書籍、季節家電、楽器、レジャー用品、カー用品など、さまざまな荷物を預けることができます。

中にはバイク専用のトランクルームもあり、ガレージのような使い方も可能です。

関連記事>>トランクルームとは?選び方やメリット・デメリットを紹介

トランクルームを利用するメリット

まずは、トランクルームを利用する主なメリットを2つご紹介します。

メリット①自宅の収納スペースが活用できる

トランクルームに荷物を預けると、自宅の収納スペースをより有効的に活用できます。

例えば、オフシーズンの衣類や季節家電などは、長期間使わないにもかかわらず収納スペースを占有しがちです。

使用頻度の特に低いものをトランクルームに移動させ、クローゼットに空きができれば、しまいきれなかった部屋の荷物が片付きます。

部屋がスッキリとした見た目になれば、自宅で過ごす時間がより快適なものになるでしょう。

メリット②短期間の利用ができる

トランクルームは、短期間での利用が可能です。

運営会社や契約にもよりますが、最短1日~年単位など、希望に応じて利用期間を決めることができます。

特に、引越しやリフォーム、建て替えなどで短期間だけ荷物を別の場所に置いておきたい、という場合に便利です。

引越し時の利用例としては、退去と入居のタイミングが合わない、引越し先が決まらない、繁忙期で引越し業者が見つからない場合などが挙げられます。

また、自宅のリフォームや建て替えで仮住まいに住んでいるが、収納が足りず家財道具を全て入れられない、という時にも活用できます。

トランクルームを利用するデメリット

幅広い活用方法があるトランクルームですが、メリットだけでなくデメリットもあります。

大切な荷物を適切に保管できるよう、トランクルームに関する知識を身につけておきましょう。

デメリット①固定の費用がかかる

自宅とは別の新たなスペースを借りることになるため、当然ながら毎月固定の費用がかかります。

また、初期費用として事務手数料や保証委託料などがかかりますので、契約時にはまとまった金額が必要になるでしょう。

トランクルームによっては、荷物を出し入れするごとに料金がかかったり、更新料や解約料を設けたりしている場合もありますので、契約内容をしっかり確認しておくことが大切です。

なるべく費用を抑えて借りるには、適切な広さのトランクルームを選ぶ、設備やサービスを絞るなどの工夫をしてみましょう。

デメリット②種類によっては荷物が劣化する

適切な保管環境を選ばないと、預けた荷物が劣化してしまう可能性があります。

例えば、屋外に置かれているコンテナタイプのトランクルームは、比較的安価に借りることができますが、空調設備がないものが一般的です。

外気温や湿度の影響を受けやすく、結露で荷物が傷む、通気口から雨が入る、虫が侵入するなどのトラブルもあるでしょう。

キャンプグッズや釣具、工具など、庭の物置に入れておくような物品であれば、屋外型でも問題ありませんが、衣類や書類、節句人形など、デリケートな品物を収納する場合は、空調設備が整った屋内型トランクルームの利用をおすすめします。

トランクルームを借りる場合の流れ

ここからは、トランクルームを借りる際の一般的な流れをご紹介します。

申し込みから利用開始までの期間は、運営会社や手続き方法、審査の有無によって大きく変わります。

インターネット申し込みかつ審査なしの場合、即日で利用できるところもありますが、1週間~10日ほどかかることもあります。

①利用するトランクルームを決めて申し込む

トランクルームのホームページなどを見て、利用したい施設を検討しましょう。

内見できる場合は、実際に見学してスペースを確認することがおすすめです。

広さや料金、契約期間などに納得できたら、電話やインターネットで申し込みを行います。

トランクルームによっては、キャンペーンを実施しているところや、インターネットから申し込むと料金が割引になるプランなどもありますので、うまく活用してみましょう。

②契約書類の記入・提出

契約に必要な書類を受け取ったら、必要事項を記入し、提出しましょう。

近年では、全ての手続きをインターネットで完結できることもあります。

③審査を受ける

審査があるトランクルームは、書類の提出後に審査があります。

④初期費用の支払い

審査に通過したら、初期費用を支払います。

初期費用には、当月と翌日の使用料や管理費のほか、保証委託料やセキュリティ登録料などが含まれます。

金額の目安は、月額使用料の1~3ヶ月分です。

⑤鍵の受け取り・利用開始

運営会社からトランクルームの鍵を受け取った後、利用できるようになります。

トランクルームの契約に必要なもの

トランクルームの契約時に用意するものは、運営会社によって異なります。

今回は、一般的な例をご紹介します。

個人の場合

個人で契約する場合、運転免許証やパスポート、健康保険証などの「本人確認書類」が必要となることが多いです。

また、個人の印鑑、引き落とし口座用の印鑑、初期費用を持参するケースもあります。

登録した電話番号に電話をかけ、通話確認を行うこともあります。

法人の場合

法人契約の場合は、会社としての契約になるため「登記簿謄本」や「会社印」が必要です。

口座振替を利用する場合は、個人契約と同様に銀行の届出印も用意しましょう。

トランクルームの契約には審査が必要

多くのトランクルームは、契約時に利用審査が必要です。

審査では、氏名・生年月日のほか、住所・緊急連絡先・職業・勤務先がチェックされます。

マンションを借りる時や、ローンを組む時ほど厳しいものではありませんが、審査を通過するか不安な場合は、審査のないトランクルームを選ぶとよいでしょう。

断られる場合もある

稀なケースではありますが、審査に通らず契約を断られてしまう場合もあります。

例としては、未成年、住所不定、安定した収入がない、滞納履歴があるといった方です。

トランクルームの契約における注意点

利用開始後の思わぬトラブルを防ぐためにも、トランクルームを契約する際は、サービスの内容や料金などの詳細をしっかりと把握しておくことが大切です。

最後に、契約時の注意点をご紹介します。

注意点①契約形態を確認する

トランクルームは、契約形態によって大きく2つに分類されます。

それぞれ契約内容が異なりますので、希望するトランクルームがどのような契約になっているのかを確認しておきましょう。

【寄託契約】

寄託契約による運営を行っているのは、倉庫業法によって認可を受けたいわゆる「倉庫会社」です。

寄託契約では、「運営している会社の責任において荷物を預かり、保管する」ことが定められており、狭義のトランクルームがこれに該当します。

万が一、荷物の盗難や劣化、損害などのトラブルが生じてしまった場合は、運営している倉庫会社が責任を負わなければなりません。

荷物の保証がなされている点は、借り手にとってメリットと言えるでしょう。

ただし、荷物の出し入れには事業者の立ち会いが必要で、利用できる時間が限られているものがほとんどです。

トランクルームによっては、出し入れの度に別途費用がかかることもあります。

【不動産賃貸借契約】

不動産賃貸借契約による運営を行っているのは、不動産管理・賃貸などを実施している会社です。

不動産賃貸借契約は、「荷物を収納・保管するためのスペースを貸す」という位置づけで、厳密に分類すると「レンタル収納スペース」に該当します。

レンタル収納スペースの場合、荷物の出し入れにスタッフの立ち会いは不要です。

自分の好きなタイミングで利用することができ、24時間利用可能という施設も多いです。

ただし、運営会社は預けられた荷物に対して一切の責任を負いません。

注意点②設備や料金を確認する

トランクルームを借りる際は、設備や料金をきちんと確認しておきましょう。

トランクルームの利用料金は、広さや設備の充実度、立地によって大きく変わります。

一般的には、屋外型よりも屋内型のほうが、郊外よりも都市部のほうが高額傾向にあります。

予算を超える場合は、ワンサイズ小さなスペースを探す、郊外のトランクルームを探すなどの工夫をしてみましょう。

以下に、申し込み前にチェックすべきポイントをご紹介します。

【チェックポイント】

  • 預けたい荷物に適した環境か(屋内型・屋内型・空調設備の有無)
  • アクセスしやすい場所にあるか
  • 荷物の出し入れができる時間は決まっているか
  • 防犯カメラ・オートロックなど、セキュリティ対策がとられているか
  • 初期費用はどのくらいかかるか
  • 解約料・更新料の有無
  • 契約期間の縛りはあるか
  • 保証の有無・保証範囲
  • 禁止事項に関する規定

流れを知って申し込み手続きをスムーズに

トランクルームにはさまざまな活用方法があり、利用目的や期間に合わせて最適な施設を選ぶことができます。

最短即日で利用できるものもありますが、鍵の受け取りまでに1週間以上かかる場合もあります。

利用したいタイミングに間に合うか、申し込み前にしっかりと確認しておくことが重要です。

簡単な利用審査を行うところもありますので、審査の有無についても調べておくと安心です。

また、「好きな時間に利用できず使いづらい」「安さで選んで荷物が劣化してしまった」といったトラブルを避けるためにも、トランクルームの契約形態や、設備・料金システムは必ず確認しましょう。

 

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