ライフスタイルが多様化し、自宅で仕事をしたり、余暇を過ごしたりする方も多くなってきた今、増えすぎた荷物を保管できるトランクルームが注目を集めています。
今や多くの人々が利用する「トランクルーム」ですが、その特性と利用方法を十分に理解できている人はどのくらいいるのでしょうか。
都市部の狭い住まいや趣味の道具、引越しや出張など、さまざまな生活シーンで必要とされるトランクルーム。しかし、その特徴や利用法、価格などは一口に言っても多種多様です。
近年は、トランクルームの需要の高まりを受け、用途に合わせてさまざまなタイプを選べるようになっています。
一方で、トランクルームを借りようと思っても、種類が多すぎてどれを選べばいいのかわからない、活用しきれないかもしれないと、疑問や不安を感じる方も多いかもしれません。
今回は、トランクルームの特徴やメリット、選び方などを詳しくご紹介します。
目次
トランクルームとは
トランクルームとは、荷物を保管するための収納スペースや倉庫のことで、一般的には「収納スペースをレンタルできるサービス」を指し、「レンタルの倉庫」のようなものです。
「レンタルボックス」「レンタル収納」「貸倉庫」など、運営会社によって呼び方が異なる場合もあります。
個人・法人を問わず利用できますが、近年は住宅の狭小化やアウトドア系レジャーが人気になっていることもあり、個人でレンタルする方も多くなりました。
実際、トランクルームの展開数は年々増えており、全国に拡大しています。
トランクルームにはいくつかの種類があり、設置されている場所や利用スタイルもそれぞれ異なります。
自宅の部屋があふれてしまったとき、急な引っ越しで新しい部屋に全ての荷物が収まらないとき、そんな状況に直面した時に活用できる便利なスペースとなります。
新しい趣味にチャレンジしたけど、道具が増えすぎてしまった、大切な思い出の品を安全に保管したい、もう少しリビングのスペースを広げたい、といった日常生活の様々なシーンで活用できます。
大型家具から季節物まで、大きさや用途を問わず多種多様な物品を保管でき、長期間の旅行や出張、リフォームなど特別な状況下での一時的な保管から、季節ごとの衣替えや趣味の道具、大切な記念品など長期的な保管まで、用途は無限大といえるでしょう。
また、契約形態の柔軟さもトランクルームの大きな魅力です。
あくまで一例ですが、短期間だけ使いたい場合、数ヶ月単位でのレンタルが可能な業者もあれば、長期間安心して物を保管したい場合、長期契約で割引を適用してくれる業者もいます。
自分のライフスタイルやニーズに合わせて、最適な契約を選ぶことが可能です。
自分に合ったトランクルームの選び方
荷物の量や予算など、ある程度希望の条件が明確になったら、トランクルームの比較・検討を行いましょう。
続いては、自分に合ったトランクルームの選び方、比較時のコツを解説していきます。
トランクルームのタイプを比較する
トランクルームのタイプです。
屋内型、屋外型、宅配型と、それぞれの特徴と用途を理解し、自分の必要性にマッチしたタイプを選ぶことが大切です。
例えば、頻繁にアクセスが必要なら屋内型が、大きな荷物を保管するなら屋外型が、手間をかけずに荷物を保管したいなら宅配型が適しているといえます。
利用にかかる費用が妥当か
トランクルームの利用料は、立地やサービス、設備などによって大きく異なりますが、一般的には、屋内型よりも屋外型、大都市圏や市街地よりも郊外、同じトランクルームであれば
地階よりも2階以上のスペースほうが安くなる傾向にあります。
自分が預けたい荷物の種類、トランクルームの広さ、立地、設備などを総合的に考えて、費用感が適切であるかを見極めましょう。
併せて、保険料や管理費、初期費用なども含めた総コストを把握し、自分の予算に合わせてトランクルームを選ぶようにしましょう。
トランクルームを借りる期間が短ければ、初期費用が安いほうが、1年以上の長期利用を予定している場合は、初期費用が少し高くても、月々の利用料が安いほうがお得になる可能性があります。
トランクルームによっては、お得に借りられる独自のキャンペーンを行っているところもありますので、適用条件を確認して利用するのもおすすめです。
必要な広さか
預ける荷物の量に対して、過不足のない広さであるかも確かめましょう。
荷物がぎりぎり入る広さにしてしまうと、奥に片付けたものを取り出しにくくなります。
一方で、たくさん入りそうだからと大きなスペースを選んでも、預けるものがなければ余分なコストを支払うことになります。
コストを抑えた上で、空間を最大限活用するには、段ボール箱を縦に積み上げる、棚やハンガーラックを使うなどの工夫も大切です。
また、収納スペースは必ずしも正方形とは限りません。
同じ帖数であっても、縦横の比率によっては、預けたい荷物が入らない可能性もあります。
サイズ選びに迷った時は、実際にトランクルームを見学してみてもよいかもしれません。
利用しやすい立地か
トランクルームを選ぶ時は、立地面での使いやすさも重視しましょう。
自宅や職場などから近ければ通いやすいですが、遠方にあると面倒になって使いづらく感じてしまうかもしれません。
頻繁にアクセスすることが予想される場合や、大きな荷物を運ぶことが多い場合は、自宅や職場から近いトランクルームを選ぶことで、移動の手間を減らすことができます。
これらの比較ポイントを参考に、自分のライフスタイルや必要性に合ったトランクルームを見つけてください。
また、車で荷物を運ぶ場合は、「近くに駐車場があるか」「ガレージやコンテナに横付けできるか」もポイントです。
移動・運搬の負担も考慮しておくと安心です。
トランクルーム内の環境は荷物に合っているか
預けたい荷物に適した保管環境であるかを確認することも大切です。
例えば、自宅のクローゼットと同じような環境で保管したいのであれば、屋内型のトランクルームが適しています。
ただし、衣類や書類、節句人形、楽器など、特にデリケートな品物を収納する場合は、湿度管理が大変重要です。
空調の有無や、どのような防カビ対策がなされているかをチェックしておきましょう。
一方で、キャンプギアやスノーボードなどのアウトドア用品や、工具を保管するのであれば、空調の整った屋内型ではなく、屋外型でも十分かもしれません。
荷物の出し入れの手軽さを比較する
荷物の出し入れの手軽さも大切です。
24時間利用可能な施設もあれば、時間制限が設定されているところもあり、また施設によってはエレベーターがないため、重たい荷物の運搬が困難な場合もあります。
これらは日常の利用の手間やストレスに直結するため、しっかりと比較検討することが必要です。
セキュリティ対策の充実さで比較する
セキュリティ対策がしっかりとしているかも大切です。
トランクルームには貴重なものを預けることもあるため、防犯カメラの設置や施錠システムの有無など、安全性が保たれているかを確認することは重要といえます。
また、火災や盗難に対する保険が適切に提供されているかもチェックするようにしましょう。
トランクルーム種類
まずは、トランクルームのタイプと特徴についてみていきましょう。
屋内型
まず、最も一般的な形態である「屋内型トランクルーム」です。
「屋内型」トランクルームは、専用の建物やビルのワンフロアに収納スペースが設けられています。
個々のスペースは、仕切りで区切られていることもあれば、コインロッカー型や物置型のものもあり、トランクルームによって異なります。
荷物の出し入れは、24時間いつでも可能としているところが多いでしょう。
保管場所が屋内のため、温度や湿度の変化が比較的少なく、中には空調設備によって保管環境を一定にコントロールしているトランクルームもあります。
これらのトランクルームは、天候に左右されず、エアコンなどで温度調整が可能な場合が多く、湿度や温度に敏感な衣類や電子機器などの保管に最適といえます。
また、室内に配置されているため、防犯面でも非常に優れています。照明設備が整っていることから、夜間でも安心してアクセスできます。
設備や機能が充実している分、次にご紹介する屋外型タイプに比べると料金は高い傾向にありますが、自宅のクローゼットと同じような感覚で利用できる点が人気です。
屋外型
「屋外型」は、屋外に設置されているコンテナ型・ガレージ型のトランクルームです。
多くの場合、個々のスペースに鍵をかけ、私有化することができます。
幹線道路沿い、住宅地などでしばしば見かけるタイプで、コンテナを積み重ねて設置していることもあります。
このタイプは、大きな荷物を保管するのに最適で、自動車やバイク、自転車の保管場所としても利用されます。
屋内型と同様に、利用時間に制限を設けていない施設が多いでしょう。
立地と性質上、屋外型は空調設備が整っていないものがほとんどです。
夏は高温になったり、冬は結露したりと、気温や湿度の影響を受けやすいため、保管する荷物の取り扱いには注意が必要です。
一方で、空調などの施設管理費用がかかりにくい分、費用相場は屋内型よりもやや低めです。
庭の物置のようなイメージで活用するとよいかもしれません。
宅配型
「宅配型」は、近年認知度が高まりつつあるサービスで、保管したい荷物を箱に詰めて宅配便で送り、倉庫で預かってもらうタイプのトランクルームです。
宅配型の最大の魅力は、インターネットで集荷・回収の依頼ができるため、自分自身で荷物を運ぶ必要がないという点です。
自宅から一歩も出ずに荷物を保管でき、また必要になった時には自宅まで届けてくれるという利便性が魅力です。
さらに、自身で保管場所に足を運ぶ必要がないため、遠方に住んでいても問題ありません。
集荷は、宅配の専門業者を利用するタイプや、トランクルーム会社が直接対応するタイプがあります。
荷物を保管する施設は、屋内型タイプのように温度や湿度が管理されていることが多いです。
また、預けた荷物の状態をオンラインで確認できる、保管している衣類のクリーニングをしてもらえるなど、独自のオプションサービスを設けている会社もあります。
料金は、1箱当たり数百円程度と、他のタイプに比べてリーズナブルに設定されていますが、ほとんどの場合、預け入れ、取り出しとその都度料金がかかるようになっています。
また、荷物を取り出す際は依頼して配送してもらうため、到着までに時間を要することもあります。
バイクボックス
バイクボックスは、バイク保管に特化したトランクルームで、ほとんどが屋外設置です。
出入り口が施錠でき、施設によっては防犯カメラが設置されているところもあるため、セキュリティ面での安心感は大きいでしょう。
雨風もしのげるため、大切なバイクが汚れる心配もありません。
入口にスロープがついている、ヘルメットやメンテナンス用の工具などを置ける棚があるなどの工夫が見られるものもあります。
大型倉庫
大型倉庫は、屋内型・屋外型を問わずおよそ6帖以上の広いトランクルームを指します。
施設によっては、20帖以上のスペースを取り扱っているところもありますが、エリアや供給数は限られます。
個人で使用するのであれば、リフォームや引越し時の家具保管などが考えられますが、法人の需要も多いでしょう。
例えば、商品在庫や資材の置き場所として、サイン看板やテーブル・椅子などの保管場所としても活用できます。
トランクルームを利用している方の収納ランキング
トランクルームを利用する方々は、様々な目的でさまざまな物を預けています。
一般的なトランクルーム利用者の収納ランキングを見てみましょう。
1位:書籍
売るほどではないけど、頻繁に読まない書籍をお持ちの人も多いのではないでしょうか。
あるいは、引っ越しやリフォーム時に一時的に預けることでスペースを確保し、気分によって読む本を変えたいときにも便利です。
2位:衣類
季節の変わり目や引っ越しの際に衣類をトランクルームに保管する方が多い傾向にあります。
クローゼットのスペースを有効に使いたいときに重宝するでしょう。
3位:スポーツ用品
スポーツ用品は季節によって使わないものがあります。
例えば、夏のマリンスポーツ用品、冬のウインタースポーツ用具など、使わない季節にはトランクルームで預けて場所を取らずに済ませましょう。
4位:家電
家電製品もトランクルームで預けられるアイテムのひとつです。
引っ越しやリフォーム時に一時的に預けるといいでしょう。
5位:自家用品
自宅で使わない家庭用品や家具をトランクルームに預ける人もいます。
スペースを有効に使いたいときに重宝します。
6位:工具用品
DIYを趣味としている方や、家庭用の工具を所有している方は、トランクルームに預けることでスペースを確保できます。
7位:趣味のコレクション
趣味のコレクションをトランクルームに保管する方もいます。
大切な思い出やコレクションも預けてみてはいかがでしょうか。
8位:スーツケース
旅行好きな人や、出張があるビジネスパーソンは、使わない時はスーツケースをトランクルームに保管してスペースを有効活用します。
9位:家具
引っ越しやリフォーム時に一時的に家具を預ける場合もあります。
大きな家具を保管するのに便利です。
10位:アウトドア用品
アウトドア用品もスペースが必要になる大型のものも多いため、シーズン以外には預けておくといいでしょう。
トランクルームは、個々のニーズに合わせて柔軟に利用されています。
これらのランキングは一般的な傾向を示すものであり、トランクルームの利用者の多様なニーズに対応しています。
関連記事>>トランクルームを借りるまでの流れと方法
トランクルームの活用術
トランクルームの活用方法は、個々のライフスタイルや事業によって大きく異なります。ここでは、個人と法人の両方について、トランクルームの効果的な活用術をご紹介します。
個人の場合
個人がトランクルームを利用する場面はさまざまです。
季節外れの衣類やスポーツ用品、大切な記念品、趣味の道具など、自宅に置き場所がないものを安全に保管するために利用することが一般的といえるでしょう。
また、引っ越しやリフォームの際に一時的に荷物を預けるといった用途もあります。この場合、短期間でも利用できるトランクルームを選ぶと便利です。
さらに、海外からの帰国時や、一人暮らしの学生が実家に帰省する際など、一時的に荷物を預けるためのスペースとしても活用できます。これにより、自宅のスペースを有効活用したり、荷物の管理をスムーズに行うことができます。
法人の場合
法人の場合、トランクルームは事業活動を支える重要なツールとなることが大半です。
例えば、事務所スペースが限られている場合や、在庫を保管するスペースが不足している小規模なリテール業者などは、トランクルームを在庫スペースとして活用することができます。
また、営業職やフィールドワークが多い企業では、資料や機材の一時保管スペースとして利用されることもあります。その他、イベント用の装飾品や展示物、法人が支援するチームや団体の道具の保管場所としても使用されます。
法人の場合は、頻繁にアクセスが必要な場合や、複数人が利用する場合も考えられるため、24時間アクセス可能な施設や、セキュリティ面が充実した施設を選ぶと良いでしょう。
これらの活用術を参考に、自分だけの最適なトランクルームの利用方法を見つけてみてください。
トランクルームを利用するメリット
トランクルームの利用によって得られるメリットは多岐にわたります。
ここでは、代表的な3つのメリットについてご紹介します。
メリット①自宅のスペースが広がる
トランクルームを活用すると、自宅の収納にゆとりができるため、有効に使えるスペースが広がります。
家の中が荷物でいっぱいになってしまったとき、トランクルームに預けることで自宅のスペースを広く使うことができます。特に都市部では部屋が狭いため、有効にスペースを使いたい人にはぴったりでしょう。
クローゼットや押入れを圧迫する大きな荷物や、特定の季節以外に出すことのない家具・家電などをトランクルームに移動させれば、広々とした空間を取り戻すことができます。
整理整頓しやすい環境をつくると、物が散らかりにくくなるため、より快適に暮らせるでしょう。
メリット②物を捨てる必要がなくなる
トランクルームという新たな収納スペースを手に入れると、物を捨てる必要がなくなります。
プレゼントされたものや記念品、子どもの製作物など、日常的に使うことはなくても、思い出が詰まった大切な品物は、できるだけ手元に残しておきたいですよね。
温度や湿度管理ができる屋内型のトランクルームを選べば、劣化の心配も少ないでしょう。
また、自宅に置いておきたくない荷物、例えば趣味の道具や大きな家具、季節の衣類など、特定の時期だけ必要なものを安心して保管できます。
これらのアイテムは、使用しない期間が長くなると邪魔に感じることもありますが、トランクルームに預けることでそのストレスを解消できます。
メリット③安全な場所で荷物を保管できる
トランクルームはセキュリティがしっかりと整っているため、大切な荷物を安全に保管することができます。
ほとんどのトランクルームは24時間監視カメラを設置しており、不審な動きがあった場合すぐに対応します。
また、火災や盗難から荷物を守るための様々な設備が施されています。これらの安全対策により、貴重品や大切な思い出の品を安心して保管することが可能です。
メリット④引っ越しの荷物を保管できる
引っ越しの際、新居に全ての荷物を運ぶことができない場合や、一時的に荷物を置く場所が必要な場合、トランクルームは大変便利です。
引っ越し期間中に一時的に荷物を預けたり、新居が決まるまでの間保管したりすることができます。また、海外赴任や長期出張などで一時的に住まいを離れるときにも、トランクルームは有効な手段となります。
メリット⑤利用にかかるコストが安い
トランクルームは、必要な期間、必要な広さだけを借りることができます。
わざわざ広い家に引っ越したり、荷物保管や在庫管理を目的に新しく部屋を借りたりするよりもリーズナブルです。
特に都市部は、そもそも家や部屋が狭いことが多く、収納が充実した家を見つけるのが難しいこともあります。
その点、トランクルームは都市部での供給数も増えており、借りるまでのハードルも低くなってきています。
メリット⑥災害に備えられる
トランクルームは、災害時の備えとしても利用できます。
災害用品をトランクルームに保管しておけば、いざというときにすぐに取り出すことができます。
例えば、防災用の非常食や救急キット、防寒具などは、いつでも手の届くところに置いておく必要がありますが、家の中に置いておくと場所を取ってしまいます。
しかし、トランクルームならば災害に備えるための物品を安全に保管できるため、万が一の際に備えができます。
また、トランクルーム自体を、いざという時の避難場所や家族との集合場所にするという意味でも役に立つのではないでしょうか。
トランクルームを利用するデメリット
トランクルームには数多くのメリットがありますが、その一方でいくつかのデメリットも存在します。
トランクルームを効果的に利用するためにもそれらを把握し、必要な対策を立てることが求められます。
デメリット①毎月の利用料がかかる
最初に挙げられるデメリットは、毎月の利用料金が発生することです。利用するトランクルームのサイズや設備、立地により、その利用料は大きく変動します。
都心部や駅近など、地価が高い地域のトランクルームは、その分、利用料も高く設定されている場合が大半です。
短期間の利用であればそれほど重荷にはなりませんが、長期的に利用する場合、利用料金は無視できないコストとなります。それゆえに、トランクルームを選ぶ際には、長期的な視点から予算計画をしっかりと立て、各トランクルームの料金設定を確認することが重要です。
関連記事>>トランクルームの料金相場は?タイプ別の費用目安と安く抑える方法
デメリット②カビ対策が必要になる
また、トランクルームに荷物を長期間保管する場合は、湿度管理やカビ対策といった問題も考慮しなければなりません。特に衣類や書籍、美術品などは湿度の影響を受けやすく、カビが発生しやすい条件となります。
そのため、トランクルームに荷物を預ける前には、湿度対策やカビ防止のための処理を行うことが求められます。これには防湿剤を利用するなどの対策が必要となり、その手間とコストも考えておいたほうがいいでしょう。
また、一部のトランクルームでは、湿度管理やカビ防止対策を提供しているところもありますが、その場合にはそれに伴う追加料金が発生することもあります。
そのため、保管したい荷物の種類とその性質を考慮し、湿度管理やカビ防止対策が適切に行われているトランクルームを選ぶことが重要となります。
デメリット③立地によっては不便になる
トランクルームの立地によっては、自宅やオフィスからのアクセスが不便になる場合があります。
特に、場所が遠い場合は、頻繁にアクセスするのが難しくなるでしょう。
だからこそ、立地を考慮してトランクルームを選ぶことが重要となります。
トランクルームを利用する際には、これらのデメリットも考慮しながら、自分のニーズや状況に合った適切な選択をすることが重要です。
メリットとデメリットを考慮したうえで、活用してください。トランクルームを利用する前に確認しておきたいこと
トランクルームを有効に活用するためにも、申し込む前に希望条件を整理しておきましょう。
事前に確認しておくべきポイントは主に3つあります。
トランクルームの利用に必要な費用
トランクルームの料金は非常に幅が広く、コインロッカー程度の小さなもので3,000円前後、4帖程度で2万円前後が目安です。
また、毎月支払う月額利用料のほか、契約時には初期費用が必要となります。
初期費用の内訳は、敷金・礼金・保証料のほか、事務手数料、セキュリティ登録料などで、月額利用料の1.5~4ヶ月分程度が相場とされています。
トランクルームによっては、契約期間を更新する際に更新料がかかったり、中途解約する場合に解約料の支払いを求められたりすることもありますので、契約内容をよく確認しておきましょう。
トランクルームを安く借りる方法
トランクルームを安く借りるためには、いくつかのポイントを押さえておくことが必要です。
まず1つ目は、自分が必要とするスペースをしっかりと見積もることです。多くの人が落とし穴にはまるポイントで、大きすぎるスペースを借りてしまうと、その分利用料が高くなってしまいます。
具体的な荷物の量をしっかりと見積もり、必要十分なサイズのトランクルームを選ぶことが重要です。
2つ目のポイントは、長期契約を検討することです。
一般的に、トランクルームの業者は長期契約をする顧客を優遇する傾向にあります。それは、長期契約をすることで顧客のロイヤリティが高まるとともに、業者側も収益の安定化につながるからです。
そのため、長期間の利用を予定している場合や、ある程度の長期間の利用が見込まれる場合は、長期契約を選ぶことで割引が適用されることが多くなります。
3つ目のポイントは、立地を選ぶことです。
トランクルームの料金は立地によって大きく変動します。一般的に、都心部や駅近などの利便性が高い地域のトランクルームは、郊外のものに比べて料金が高めに設定されています。
そのため、頻繁にアクセスする必要がない場合や、ある程度の距離移動が許容できる場合は、立地にとらわれずに選ぶことで、料金を抑えることが可能です。
最後に、複数の業者を比較することを忘れてはいけません。
同じ条件でも業者によって料金は大きく異なることがあります。そのため、じっくりと比較検討し、自分のニーズに最も適した業者を選ぶことが、トランクルームを安く利用するための最善の方法と言えるでしょう。
トランクルームは短期でも利用できる?
トランクルームは短期間でも利用することが可能です。
多くのトランクルームサービスでは、1ヶ月単位での契約が基本となっていますが、それよりも短い期間だけ利用したいというニーズに応えて、数日や数週間といった超短期間での契約を提供している企業も少なくありません。
しかし、契約期間の設定はトランクルームの業者により異なります。そのため、短期間の利用を検討している場合は、そのニーズを満たす業者を見つけることが重要となります。
また、宅配型トランクルームを利用するのもひとつの手段です。
こちらは、荷物を自宅まで取りに来てくれて、必要なときに再配送してくれるサービスを提供しています。そのため、一時的な荷物の保管に最適で、短期間の利用を考えている方にとっては非常に有用な選択肢と言えるでしょう。
トランクルームのレンタルでよくある質問
トランクルームについて調査を行っていると、さまざまな質問が浮かんでくるものです。
特に初めての利用時には、サービスの利用方法や規約についての疑問点が多く、その解決がトランクルーム利用の一歩となります。
以下に、トランクルームのレンタルに関してよく寄せられる質問とその答えを紹介します。
契約後のサイズ変更は可能?
トランクルームの契約後、突然荷物が増えてしまったり、反対に減ってしまったりする場合、レンタルスペースのサイズを変更することは可能なのでしょうか?
大抵のトランクルーム業者では、このような場合にも対応が可能です。ただし、変更可能な条件や手続きは業者により異なります。
一般的には、より大きなスペースへの変更は容易ですが、小さなスペースへの変更には契約解除と再契約が必要な場合があります。また、サイズ変更の際には追加料金が発生することがあります。
サイズ変更を検討している場合は、契約している業者の規約を確認し、必要な手続きを行うことが必要です。
預けられない荷物はある?
一見何でも預けられそうなトランクルームですが、実際には預けられない荷物が存在します。
それは、有害な物質を含む物品や、他人の迷惑になるような物品、さらには法令に違反する物品などです。具体的には、火気を伴うもの、腐敗・発酵・悪臭を放つもの、生鮮食品、危険物、違法物品、生物などが該当します。
また、保管に特別な条件が必要な物品、例えば温度管理が必要なものや、特別な許可が必要なものも預けられません。詳細は各トランクルーム業者の規約をご確認ください。
自力で運べない荷物はどうすればよい?
大型の家具や重たい荷物など、自力で運べないものをトランクルームに保管したい場合、どうすればよいのでしょうか?
そのような場合には、宅配型トランクルームを選ぶのがひとつの解決策です。これらの業者は、自宅から荷物を取りに来て、保管場所まで運んでくれます。また、一部の業者では大型の荷物に対応した輸送サービスを提供している場合もあります。
さらに、一般のトランクルーム業者でも、引越し業者と提携して荷物の搬入・搬出をサポートしているところがあります。
そのため、自力で運べない荷物を保管したい場合は、各業者がどのようなサービスを提供しているか確認してみてください。
まとめ:ますます需要が高まるトランクルーム
住宅の狭小化や趣味の多様化など、ワークスタイルの変化などにより、気軽に収納スペースを増やせるトランクルームへの関心が高まっています。
トランクルームには、屋内型・屋外型・宅配型などさまざまな種類がありますので、何を預けたいのか、どのように活用するのかを考慮した上で、自分に合ったタイプを選びましょう。
大きさ選びで迷った場合は、実際に見学してから決めるのもおすすめです。
トランクルームの費用は、広さや立地によっても大きく変わります。
希望の条件と予算が合わない時は、ワンサイズ小さいスペースを検討する、探すエリアを変えてみるなども試してみてください。
トランクルームを便利に使いこなして、理想の暮らしを手に入れましょう。
トランクルーム比較ナビでは、コスパの良いトランクルームをランキング形式で検索できます。
キャンペーン内容や契約までの日数、口コミなどの多くの情報を基におすすめトランクルームを紹介しています。
宅配型トランクルーム比較検討ナビはこちら!